街路研究会|イタリアの不思議な迷路

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写真をご覧いただくまえに一言

 バーナード・ルドフスキーの「人間のための街路」のなかにマルティーナ・フランカとロコロトンドについての美しい記述がある。その記述に添えられた人間性が光り輝くような写真にふれて、都市の人間存在の大いなる肯定形を見た思いにかられ、身体に激震が走った。都市の人間はこれでいいんだ、こうでなくちゃいけないんだと。実際にこの目で確かめたいという気持ちに動かされ、酷暑のなかボローニャ発午後10時の夜行急行列車に乗って翌1982年8月16日(月)の朝、拠点駅であるバーリに到着、バーリで私鉄に乗り換え、午前10時ごろマルティーナにたどり着いた。ひとつ北の町ロコロトンドにも足を伸ばしながらまる2日間滞在したが、ここでも暑さにやられ、もっと撮れただろうという悔いが残る。さらに2日目はカメラ操作を間違え、36枚まるまる撮りそこねるという失態を演じてしまった(フィルムカメラだったので帰国してはじめてわかった)。また来いという合図なのか。

マルティーナ・フランカの旧市街地

マルティーナ・フランカとロコロトンド〜googleマップ


マルティーナ・フランカとロコロトンドのアルバム
撮影:1982年8月16日(月)と17日(火)

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