●田村 敏久(たむら としひさ)

1948年北海道函館市生まれ。小学校入学まで道東の津別、「旅路」の塩谷、蘭島と目まぐるしく転居。忍路中央小学校、忍路中学校を経て1964年、北海道立小樽桜陽高等学校に入学。合唱部員として活躍、3年時には合唱部部長としてNHK全国合唱コンクール全国優勝を飾る。

1967年北海道大学入学、1971年同大学工学部建築工学科を卒業。その後2年間は職に就かず音楽の研究にいそしむ。結婚とほぼ同時、1973年に札幌市役所に奉職、1975年に一級建築士免許取得、1982年に論文審査により1ヶ月の海外研修、イギリス、オランダ、ドイツ、イタリア等のヨーロッパ諸都市を調査して回る。

この時期はバーナード・ルドフスキーの著作「人間のための街路」に天啓をうけたほか、プラトンにものめり込み、音楽関係では吉田秀和や武満徹の著作のほぼすべてを読破、文学では大江健三郎、安部公房、井上ひさし、ドストエフスキー、プルースト等を読みあさるなど、最も多感な時代であった。

官僚主義的な体質に居る場所を失い、1992年札幌市役所を退職、その後は在職中から書きためていた400字詰原稿用紙にして数千枚におよぶ論文の校訂に没頭、コンパクトにまとめあげ1999年に「都市の哲学」として出版。「都市の哲学」は2009年に絶版となり、2011年にそのウエブ版を公開。

1996年にアプローズ453、2001年に街路研究会、2008年にオフィスタムラを設立。

現住所:
北海道小樽市松ケ枝1-14-12
連絡先:
ttamura@gairo.net